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東京では、物だけでなく、情報もデザインも加速度的に消費されていきます。
すべての物が形になった瞬間に、すでに消費に浸食されてしまう。その「ハイパー・スピードを持つなかで、なおかつ時を経て残っていく建物を」とのクラアントの要望から生まれたのが、東京・西麻布に1990年に完成した『 The Wall 』でした。
「過去と現在を未来に統一する」事をコンセプトに、イギリスの建築家Nigel CoatesとCIAが手がけました。異なる時代が多層に重なった「壁=Wall」。過去・現在・未来の全てが混在したような、不思議な時間が空間に表現され、初めて見るのに何か懐かしさを感じる建築が出来上がりました。Tom Dixonが鉄柱のスカルプチュアをデザインしました。