Deloitte Tohmatsu Innovation Park (デロイト トーマツ グループ)

Deloitte Tohmatsu Innovation Parkは、イノベーションの創発を目的としており、大企業・大学・スタートアップ企業等とデロイト トーマツのプロフェッショナルが協働し、新たなビジネスを具体的に創出していくための施設です。CIA Inc.はブランディング支援でコンセプト開発、内装デザイン、サイン開発、Webアプリケーション開発を実施しました。

空間コンセプト
「新たなビジネスが創発し、CO-EVOLUTION(共進化)が生まれ続ける拠点」
イノベーションを起こすための場づくりにおいては、未完成であり、磨きをかける余地や提案をする余地を残すような空間が必要です。一見すると雑多に見えるのですが、常に活気にあふれ、進化し続ける未完成の場所を目指しました。

また従来のオフィスがロジカルシンキングの場とすれば、そこへLab(研究所)の実験的な要素であるクリエイティブシンキングを融合させ、化学反応が起こるような仕掛けを考えました。そこでは、多様な人々が出会い、偶発を誘引して共創がはじまることを意図しています。

最終的にクライアント、パートナー、デロイトトーマツメンバーが相互に作用しながらイノベーションを共創し、社会課題を克服しながら進化していくという想いを込めて、CO-EVOLUTION ”共進化”という空間コンセプトワードを定めていきました。

空間デザイン
“共進化”からインスパイアされた3つの空間デザインキーワードをもとに空間デザインのコンセプトを設定しました。

1.「CORE & SYNAPSE」
各エリアには"コア"となるエリアが存在し、それらを有機的につなぐ動線を"シナプス"と表現しました。各エリアを繋ぐ動線上には、最新の技術展示が行われるショーケースワゴンを設置して、新たな発見が生まれるように意図しています。

2.「BIOPHILIAC SPACESHIP」
デザインエレメントとして、自然物である木を未来的な幾何学造形に落とし込みました。予想外の驚きを演出する一方で、温かみのある木を使用しているので、居心地がよい空間を生み出しています。

3.「TECH FARM」
“テクノロジーと植物、自然の融合”をテーマに、各エリアには植物を多く配置し、ミーティングスペースやテクノロジーのショーケースも緑あふれる空間にしました。Deloitte Tohmatsu Innovation Parkの名前に合わせて公園に人々が集うような雰囲気の演出をしています。

Webデザイン
CIA Inc.では、アプリケーション開発全体のプロジェクトマネージメントと共にアートディレクション、ビジュアル制作、UI/UX設計でサポートしました。
コンセプトであるCO-EVOLUTION "共進化"を加速させるWebアプリケーションの開発をしました。まずはUXを考えるために、全体で設定していたターゲットカスタマー(施設利用者)の整理からスタートしました。共創イノベーション拠点として可能性が膨らむ中、事業戦略を基に絞り込みを実施し、現場でのプロトタイピングを重ねて改善し、設計・制作しました。
リリースされたアプリケーションは、今後もDeloitte Tohmatsu Innovation Parkの進化と共にイノベーションをサポートするアプリケーションとして発展していく予定です。

https://park.deloitte.jp/